#たべる

なぜMITEMIはおにぎりやさんを?

宮津の山の幸、海の幸が美味しすぎるもんで、

2025.11.09

#たべる #地元民 #Bエリア_日置_府中

Bエリア_日置_府中

 兼ねてより、web MITEMIの取材で生産者さんと関わらせてもらう度に、宮津の食材のポテンシャルの高さをもっとたくさんの人に伝えたい、そんな野望(?)を持っておりました。大好きな阿蘇海からの天橋立を見ながら、宮津の美味しいを食べてほしい。そんな思いからできたおにぎりえびすまる。いったいどんなおにぎり屋さん?

春秋、不定期開催 おにぎりえびすまる

――いったいなんだってMIMTEMIがおにぎりやさんを?

 WEB MITEMIの取材で生産者さんと関わらせてもらう度に、宮津の食材ってなんて丁寧に作られているものが多くて、美味しいものが多いんだ!食のポテンシャルの高さをもっとたくさんの人に伝えれたらよいなぁ、と思っていました。
 そして、とうとう2025年、見てみ?ではなくもう、食べてみ?な事できないかとなり、期間限定のおにぎり屋さんで地元の人にも観光の人にも、美味しいを改めて届けよう!となりまして、日頃からMITEMIに関わって頂いている、漁師の村上純矢さんと共に 春秋期間限定のおにぎりえびすまるをすることになりました。

直近の開催は11月15,16日の二日間(詳細は↑のリンクでInstagramに飛べます。最後にも載せています)

――宮津のコシヒカリ、どこのも美味しいけれども、どうする??

 山と海が近く、その間に田んぼがあるから、山からの清らかな水が田んぼに入るそんな地形の宮津市内各所では多くのエリアに田園が広がり、美味しいお米が生産されています。一概に宮津のお米といえども、生産者さんそれぞれがこだわって丹精込めて作られており、どのお米も同じではなく、それぞれの美味しさがあります。
 初回、春に開催する時、大変悩んで、養老地区波見の農家で猟師の橋本学さんのコシヒカリと世屋地区松尾の溝口さんのコシヒカリを使わせてもらうことに。5,6月、10月、次回は11月と3回開催で、お米は毎回、山のお米、海のお米とで使いわけています。

松尾の溝口さんの棚田

――都会へと送られていく高級食材、地消がメインで市場に出回らない食材

 丹後の鳥貝をはじめとする高級食材は、あまり地元で流通しないのが現実。良い食材ほど、都会へと送られていくのはどこの地方でも同じではないでしょうか。
 春のメニューの一つに使用したのは、阿蘇海で漁師村上さんが養殖されているアサリ。昔は天橋立付近で沢山採れたあさりは激減し、今や天然物が出回ることはなく、阿蘇海や宮津湾で養殖されているアサリのみの貴重な食材。宮津で養殖されているアサリはスーパーでよく見るサイズのものよりも格段に大きく、身入りがぎっしりしていて、なんともいえない旨味なんだけども、やはり近場ではなかなか出回らない。
 逆に、地元で少量だけ販売されていて、食材としては見かけてもその地域産のものでは馴染みがないものも。養老の海で採れた柔らかく良い香りのするわかめは、お店で見たことがない。あるのか?私は見かけたことがないごめんなさい。こんなに美味しいのに!ということで、こちらは養老大島の民宿井筒屋さんから分けてもらい混ぜご飯に。
 それから、付け合わせにはアカモクの佃煮。アカモクは京都府下では宮津市だけが養殖しているにも関わらず、あまり馴染みのある方が少ない実はスーパーフード。アカモクの佃煮は養老の里波見カントリーフレンズさんというご婦人グループが作られているもので、お願いして仕入れさせていただいたものですが、おにぎりもおいしかったけど、アカモクの佃煮もすごいおいしかったです!のお声を多数頂いて、このアカモク美味しいさに気づいて頂けたことがほんとに嬉しい!

5月31日、6月1日の二日間は、阿蘇海アサリの炊き込みご飯、養老わかめの混ぜご飯、シンプルに塩握りの3種詰め合わせと付け合わせにアカモクの佃煮

――毎回、その季節の美味しい食材をおにぎりにした時にもっと美味しくなるように

 おにぎりやさんをしようと思い立ち飲食店営業許可を取って準備を整えたものの、店舗があるわけではないのでテイクアウトのみでという事で、にぎりたてじゃなくて冷めてて美味しく食べれるように試作を繰り返し、アサリとワカメは早々に整ったものの、冷めてて美味しい塩にぎりってなんだ⁈となって、とうとう赤穂まで塩作りにまで行くという、もはや何屋か全くわからない日々でした。

――そして秋、いよいよ新米の季節

 9月の中旬、待ちに待った新米が出回る季節。稲刈り前の宮津の各所は黄金色に輝いていました。
さあ、この新米と一緒ににぎる秋の宮津の美味しいは何がいいだろう。

――硬いんじゃないの?とか臭いんじゃないの?とか、偏見をひっくりかえす

 秋の初回10月は、柔らかくて甘い宮津湾のアオリイカと新生姜の炊き込みご飯、そして秋2回目(11月15日16日開催)は阿蘇海のスズキ飯が主役。アオリイカは柔らかく、新生姜との相性も抜群でほのかに香るすだちと共に。10月の回は、このアオリイカと塩握りに自家製ゆかりをぱらりと。きたる11月15.16日は阿蘇海のスズキを香ばしく焼いたアラをから出汁をとって鯛めしならぬスズキ飯に。
ちなみに、アオリイカもスズキもこんなに美味しいなんて知らなかった。

左は鯛めしならぬ、スズキ飯、右は新生姜とアオリイカの炊き込みご飯

――10月の開催は+ちょっとおかずの回

 10月の回は新米塩おにぎりと新生姜とアオリイカの炊き込みご飯、おかずには山一水産さんから仕入れたサワラの幽庵焼き、それから仕出もされている民宿井筒屋さんのだし巻きと、アカモクの佃煮orエノハのてんじゅくり。
 幽庵焼きと炊き込みご飯にふわりと香るすだちは、道の駅 海の京都宮津 まごころ市の生産者さん。新生姜は上宮津の若手農家さんおのの農園さん。

――11月15,16日は年内最後の開催を

 そもそも不定期開催で、かなりの開催回数は少ないのですが、毎回、その季節の美味しいもので何ができて、これってこんなに美味しかったんだってなるのだろうと考えるのが楽しくなってきた第3回目の11月15,16日は、阿蘇海のスズキをジューっと焼いてアラから出汁をとった鯛飯ならぬスズキ飯に大葉をあえて、自家製梅干しを添えて。ほんと、偏見で申し訳なかったですけど、スズキって臭みがあると思っていました。出荷時に丁寧に処理されているときっとどのお魚も全然臭みなんか気にならないんだなと改めて。
 実は何度か味付けが迷走したりして、鮨・坐忘の明石さんに助言をいただきに行ったり…。明石さん、その節はありがとうございました。

添えてるのはおにぎりえびすまるのためにつけた自家製梅干し。波見で実った梅で作りました。

自然に還るものを

――天気が良ければ海辺でのんびり食べてほしい

 そんな思いを持っていた私たちは、もし風で容器が飛ばされて回収できない所に飛んで行ってしまったら?そしたら自然に返るものを選ばないといけない。
 だから、容器はパガスパルプというサトウキビの搾りかすを活用して製造されたパルプで造られたものを、メニューを書いた帯には和紙を、結んだ紐は紙製のものをえらびました。
 豊かな自然があるからこそ、美しい山や海があるからこそ、美味しい宮津があると思っています。

のんびり春と秋に不定期に開催ですが

――できれば、もっといろんな美味しい宮津の食材を知りたい

宮津のお米が美味しすぎるもんで、
宮津の魚介が美味しすぎるもんで、
宮津の野菜が美味しすぎるもんで、
ただただ、そのことをもっと知ってほしいので、これからもおにぎりえびすまるは不定期開催していきます。
開催のお知らせはInstagramの@おにぎりえびすまる で随時。

天気が良ければ横一文字の天橋立を見ながら海辺でどうぞ。

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